夢や何かが沈む場所

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「僕のヒーローアカデミア」(コミック17巻相当分まで)を読んだ感想。

こんにちは、セプテントリオンです。


本日は途中で集めるのをやめてしまいました、僕のヒーローアカデミアという作品について書かせていただきます。

あと、説明文はいろいろ破棄しますので、原作をある程度読了してないと意味が分からない文があるかもしれません。


いろいろネタバレの部分もありますので、以下の閲覧はネタバレしたくない方はご注意くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、ヒーローアカデミアを最初に買った理由は、ヒーローもの+スポコンかなぁってイメージがありました。

1話の印象が割とよかった気がするんですよね。
ちなみに1話はページ数が多いのと説明が多かったりで、アニメでもきっちり1話30分枠使い切っていましたね。

あと、大抵の作品において、ヒーローとか特殊な能力者というのは極僅かであるという印象がありますが、
この作品においては、99%の人間は個性持ちで、主人公は無個性もちだけど、強力な個性を受け継いだっていう設定なので、
ほぼすべての登場人物になんらかの能力を持たせていることが従来のヒーローものとは違うんだなって思ってました。

(ちなみに、個性っていうのは、特殊能力のことです。爆発したり、浮いたり、硬くなったりとか。人の数だけあるだろうからまぁ、なんでもありの何かっていうもの。)


私、マーベル作品とか好きですし、当初においては、仮に打ち切りになるにしても最後まで買おうって思ったりしてました。
結果的に手放したので、初志貫徹できておりませんが。

 

で、なぜ手放したか、という話。

現在、ジャンプ紙面にてちょうど終わった部分なのですが、ヴィランとヤクザの抗争とかそういった話が出てきたあたりでこう、なんか違うなと。思ったのがあります。


いや、アニメの世界設定を現実と比較してはいけないっていうのもわかってはいるんですが。
主人公は学生で、仮免ヒーロー。まぁつまりインターン活動をしていたのですが、
上の立場であるプロヒーローが、インターン活動をしている人に、「お前らがそこで取り押さえておけば~」的な発言をしたり、プロっていう立場の人間がいるのに、学生を主軸にしてヤクザの本拠地に突撃する行動するとか。よくわからん。

 

この話につながる流れとしては、
2回も学校の行事中に敵に襲われて、結果生徒が攫われたりしました。

マスコミや保護者の反発がひどいです。だから今後に万全を期すために寮生活にするね。

でも、狙われた時に生徒の身分のままだと、個性を使った反撃ができないから、いざというときに対抗する力を得るために、本来は2年から行うヒーロー仮免試験を例外的に1年でも受けられるようにしました。
そして1年は一部を除いてヒーローの仮免を取得できました。よし取得できたからインターンやりましょうか。行ってきて。
なんとインターン先で実務中にヤクザが。ヤクザが引き連れている少女に関する云々があったけど、相手の方が強い感じなので、見逃すことしました。
主人公は助けを求めていた少女を見逃した当事者だし、プロと一緒にヤクザの本拠地乗り込ませてください。
といった流れなんですが。

 

でも、初期の話だと安全面云々で言ってたはずなのに、実際のところインターンだから、プロと一緒なら危険な(死ぬ可能性が高い)場所にいってもいいよね。っていう矛盾を自分の中で感じたりしてしまい、もう駄目でしたね。

あとは、プロが実習生に自分たちと同じ仕事ができないのがダメ的な演出もあったりとか。

 

しかし、そもそも原作中にプロヒーローが表に出てくるシーンそんなになくて、

プロヒーロー出てくるシーンも、最強格の敵と対峙してたりで、すぐ負けてたりするんで割とプロヒーローとは何なのかっていう。何をもってプロといえるのかよくわからなかったりしてます。

 

これは無理だという風に感じた場面ではないのですが。
未来視できる個性持ちの人が主人公に対して「死ぬ未来」が見えた。という表現があるのですが、

連載1話のラストの文章にて、「これは僕がNo.1ヒーローになるまでの話だ」っていう文章があるため、
死なないんでしょハイハイっていう気分になった所もあります。
まあ、上の表現がセリフだけの文章だけで、絵を出さなかったので余計にうーん、となった記憶があります。


個人的には、最初に結末を示すという表現自体は、終着点が分かりやすいので嫌いではありません。
ただ、逆を返せば主人公は最終的に成功するのわかってるのもあるので、お前は死ぬ、という表現がでたとしても見てる側からすると緊迫感がない感じになっちゃうのかなぁと考えるところはあります。

これ、スポーツとかだとしたら故障しても復帰するまでの過程を楽しめたりできるかもしれないですが。腕を怪我した。必死にリハビリして優勝した。みたいな感じで。
あー、あとはドラゴンボールドラクエ系みたいに死んでも復活できる前提の世界感ならば、結果が大円満だとしても一度死ぬっていう所に意味は持たせられるのかなぁ。

 

あとは、最近のヒロアカを読んでて思った疑問点ですかね。
ヒーローの立ち位置がちょっとわからなかったりしてます。

冒頭に書いたようにほぼすべての人間が個性を持っている。故に個性を使った犯罪を防止するために、
ヒーローというものがあります。ヒーローは犯罪者を捕まえたり、テレビに出たりでお金を得ているとか。自警団+アイドルをやってる企業みたいイメージがあるのですが。
まぁそれはそれでいいと思うのです。

ただ1話において、ヒーローは個性を使ってとらえた犯罪者を警察に引き渡します。警察はそのため受け取り係と言われて揶揄されております。的な説明がありまして。警察よりヒーローの方が人気があるという立ち位置で、警察機構が存在しております。

で、ここしばらく警察とヒーローが協力して敵を捕まえに行くというシーンが続いているのですが、その際に警察の人たちが個性を使っている様な演出が、自分が見た中では見当たらなかったのですよね。

ほぼ全ての人間が個性を使える状態において、警察が個性を使わないで敵と対峙するっていうのがなんともピンとこないのですよね。なんせ能力の差はあるにしても、敵も味方も全員個性持ってるので。

一応、主人公が通り魔と対峙した際に個性を使ったとき、ヒーローでないから処罰が云々ていう話はあるんですが、警察機構が個性を使用してはいけない理由がわからないんですよね。

例えば、個性で警察官の素質を見ることは差別であるとか、そういった問題があるといったような説明があったりするなら、個性を使用してはいけないっていうのはギリギリ理解できるか?

まぁ、どうしてもヒーローアカデミアだと全員が個性を使えるっていう前提があるので、なぜ警察だけ前時代的なのかとか、そこらへんも最近引っかりを覚えるところであります

 

ライダーや戦隊といった特撮ものや、マーベル作品だと、特殊能力がない警察官が取り押さえようとしても、相手は銃が効かないとかそういった超人的な演出があるので、ヒーローじゃないと対応ができないからっていう納得感はあるのですが。

 

そういった意味では、民間、警察、ヒーローの立場関係がもう少しわかれば、とは思いました。

 

 


いろいろ、ネガティブ発言しておりますが、個人的には序盤は面白かったのです。運動会的なやつは結構楽しんでみてましたし、オールマイト引退くらいまではそこそこ面白いなって思ってましたよ。

 

ただ、オールマイト引退あたりから悪の思想とか正義の意味とか思想的なのが全面に出てきてしまって。
自分が読み取れなかったのもありますが、キャラの発言や思考が理解できなくて、なんとなく疎遠になりつつありました。
で、そこからのヤクザ編で無理かなと。

 

あと、アニメのほうのオリジナルのシーンとかでも、ヤクザ編あたりの雰囲気を取り入れたのか。
体験学習で命のやり取りを迫られる演出があったり、プロヒーローNo2が回復能力が高い敵に対して、相手の頭に火の矢突き刺して、いくら回復能力が高くても、頭を焼けば回復出来ないみたいだな、とか言い始めたので、
ヒーローなのに殺す気全開でOKになってきたんだなーって思いました。

 

海外のテレビドラマとかだと殺しをメインにするヒーローもいることはいるんだけど、序盤のアローとか。あいつは必殺仕事人すぎる。
まぁ、アニメの方のオリジナル演出でもそういうことやると、今後の誌面も同じ感じでヤル気満々で行くんだろうかって思ったりもします。

 

でも海外のアメコミって映画とかwiki見てる感じだと意外と殺意高いんだよな。アヴェンジャーズとかX-MENとか。
敵対する者には容赦しなかったりするところ。結果的に死んだら仕方ないよねっていうような立ち回りが多かったり。
(基本的に彼ら敵を撃破するのがお仕事で、犯罪者をとらえる組織じゃないのもあるけど。むしろ警察に追われたりするし)
そういった意味では、こういうストーリー展開もおかしくはないのかなぁ。

 


こう書いてきて、総評と言ったら微妙かもしれないけど、
まぁ、結局のところ。現在の漫画のストーリーが、序盤の方のコメディタッチとは違ったので、自分のなかの漫画イメージと離れていったのでダメでした。ってところです。


以上。セプテントリオンでした。